「転換社債について」解説致します。
結構、難しい話題なので、出来るだけ「平たく」解説致します。
詳しい方にとっては、
「ちょっとニュアンスが違うぞ」と思われるかもしれませんが、
そこのところはご勘弁下さい。
概要が皆さんに伝われば良いです。
まず、 「社債とはなんぞや?」ということを説明します。
「社債」とは、
「会社が公募によって資金を集める借金です」。
「借金って、銀行から借りるものと違うの?」
基本的に会社が融資を受けるのは「銀行」ですが、
「ソニー」や「松下」等の有名企業は、
日本国民みんなが「大きくて、安定している」という印象があるので、
例えば、「ソニー」が
「今度、デジカメの工場を建てるので、資金を集めます。
借りたお金は、年率2%の利息をつけてお返しします」と新聞に掲載すれば、
「銀行に預けても、 『0.005%』しか利息がつかないのに
ソニーは、2%も利息をつけてくれるのか。
じゃあ、ソニーに貸したほうがいいな」と考えてくれる
「一般投資家」が出て来ます。
このようにして、実際にお金を集め、
そしてお金を出してくれた方々に、「年2%の利息をつけてお返しします」という約束を
証書にしたものが、「社債」です。
「社債」は上にもある通り、
「一般投資家」にとってもメリットがあり、
また「企業」も「信用力(格付けが高い)」があれば、
「銀行」から融資を受けるより、安い「利子」で資金を集められるので、
「投資家」、「企業」共にメリットのある「金融商品」なのです。
それで次ぎに、「CB」についてですが、
正式名称は、「転換社債型新株予約権付社債(ConvertibleBond)」と言います。
何だか、難しいですね。
私のサイトは、「株式専門」サイトなので、本当に「ざっくり」要約します。
「社債を発行した企業が、ある決められた株価になると
株式に変えることの出来る社債」
これを「CB」と言います。
詳しく知りたい方は、下のサイトをご覧下さい。(無料です)http://www.nomura.co.jp/terms/english/c/t-syasai.html
では、もう1つの「MSCB」って何?
MSCBの正式名称は、
「転換価格(下方)修正条項付き転換社債」(MovingStrikeConvertibleBond)
これまた、訳がわかりません。
これも「ざっくり」要約します。
「CB」は、転換できる株価が、決まっているのに対し、
「MSCB」は、株価の下落と共に転換株価をどんどん下げることができる転換社債」
これを「MSCB」と言います。
で、こんなことは 「社債」で自分の資産を運用する人にとって重要なことであって、
株式運用をする方々に詳しく説明すべきものではありません。
私が、株式投資をこれからしていく上で、
是非知っててもらいたいこと
それは、
「MSCBを大量発行している会社は、危険だ!」と言うことです。
それでは、何故危険なのか解説します。
「MSCB」は、株価が下がれば、「転換株価」も下がります。
例を出すと、
最初、転換株価を「200円」に設定していたのですが、
株価が「150円」になったとします。
「CB」では、最初に設定した「転換株価」は変更できないので、
株価「150円」では、「CB」を「株式」に転換することはできまん。
しかし、「MSCB」は、
「転換株価」を変更できるので、
株価が「150円」になれば、「転換株価」を「150円」に設定しなおし、
「150円」で、「株式」に換える事ができます。
この原理で行けば、極論で、
株価が「1円」になり、「転換株価」を「1円」にすれば、
株価「1円」で、「MSCB」を「株式」に変更できます。
じゃあ、
株価が「1円」になり、「MSCB」を「株式」に変更して、
どんな「メリット」があるかです。
ここから、少し難しくなります。
「空売り」という株式投資方法があります。
例を使って説明します。
Aさんが、
「『○○銀行』の株価は、上がりすぎているので、これから下がるだろう」と予測をし、
「折角、下がるのが分っているのだから、 何とか儲けられないかな」と考えます。
そして次ぎのように行動します。
「○○銀行」の大株主に、
「1日1株につき5円ずつ利子を払うから、『○○銀行』の株を 10,000株。
1週間だけ、貸しててくれませんか」とお願いをします。
大株主にしたら、株を貸すだけで、
毎日「5万円」もらえるのだから、「おいしい話」だと思い、快く、株を貸してくれました。
このときの「○○銀行」の株価を「500円」としましょう。
Aさんは、「○○銀行」は、下がると予測しているので、
今の株価「500円」で、借りた「10,000株」を直ちに売却し、
手元に「500円」×「10,000株」=「5,000,000円」を現金化しておきます。
そして、1週間が経ち
果たして、「○○銀行」の株価はAさんの予測どおり、 「300円」まで下がりました。
そして、Aさんは
下がった「○○銀行」の株を「10,000株」買います。
「300円」×「10,000株」=「3,000,000円」
そして期日どおり、大株主へ「○○銀行株」「10,000株」と、
約束した利子「5円」×「10,000株」×「7日」=「350,000円」を大株主に返しました。
これで、一見落着です。
ところでAさんは、この行動によって
「いくら儲けたのでしょう?」
最初に「○○銀行を売った、5,000,000円」
マイナス大株主に返すために、「○○銀行」株を買った「3,000,000円」
マイナス大株主に「株を借りた利子」「350,000円」
イコール「1,650,000円」儲けたことになります。
これが、「空売り」という投資方法の概略を説明した例です。
さて、「MSCB」に話を戻します。
頭のいい人はここで、「MSCB」で儲ける方法が分ったと思います。
まず、
「倒産しそうな会社」に
「このままだと、資金がショートするから『MSCB』を発行しなよ。
僕が『MSCB』を引き受けて資金を融通するからさ」と
「MSCB」を発行させます。
一方で、
「倒産しそうな会社」の大株主から「株式」を借りて、
ひたすら、株を「売りまくり」
「倒産しそうな会社」の株価を下げさせます。
そして、
「あの会社はもうすぐ倒産だ」とあちこちで触れ込み
(↑これは極端な例です。こういう触れ込みを意図的にやれば、
「証券取引法」で引っ掛かりますので、もうちょっと「巧妙」にやります)
一般投資家の「狼狽売り」を誘い、
果たして、株価が「1円」になりました。
ここで、「MSCB」の「転換株価」を「1円」に変更させ、
「MSCB」を全部「株式」に転換します。
そうして手に入れた「株式」を大株主に返して、
「うはは、うはは、世界一周旅行だぁぁぁ〜!!」
これが、「MSCB」を使った「大儲けできる方法」です。
一般的に、「MSCB」を発行するのは「倒産一歩手前の企業」が多く、
引受人も「一般投資家」でなく、海外の「特別目的会社」。
いわゆる「ヘッジファンド」が、裏で手を引いた「ハリボテ会社」であることが多いです。
結構、難し話なので、「訳が分らん」という人がいると思います。
今日覚えてもらいたいのは、
株式経験が少ない人は、
「ボロ株」に投資する際、「MSCB」を発行(起債)している銘柄は
避けるべきだということだけ覚えておいてください。
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