株式の指標についてです。
「ある銘柄の株価が、安いのか、高いのか?」
その判断の基準として、代表的なものに、3つの指標があります。
「PER」 「PBR」 「ROE」です。
各用語の説明は、下の通りです。
http://biz.yahoo.co.jp/docs/howto/5/index.html
それで、今回は「PER」について、説明します。
「PER」(私は「ぱー」と呼ぶ)
正式には、「Price Earnings Ratio(株価収益率)」の略です。
算出方法は、
「1株利益÷株価」によって、 計算されます。
「あ〜、そんなこと言われても分からん!!」
おっしゃる通りで、こんなことはどうでもいいのです。
この「PER」によって、
「株価が安い、高い」の判断が、何故出来るかを分かれば良いのです。
話は飛びますが、「株」って何?ということから話します。
かなり大まかな説明ですが、
「株とは、会社に貸したお金の借用証書」みたいなものなのです。
通常の借金と違うのは、
通常の借金は、「借りたお金に利子をつけて返します」が、
株の場合、「貸したお金は返ってきません」
その代わり、
「株を出した会社が儲かれば、その利益の一部を払います」
という証なのです。
ということは、
株式投資をする際、利益をたくさん出している会社に投資するのが良い
という事になります。
当然ですよね。
「貸したお金を、会社の利益の1部で払う」という契約ですから、
となると、
「利益の多い会社の株」は、みんな競って買うことになります。
そして「株価は高くなります」
そのとき投資家たちは考えます。
「株価」が高いということは、
「株を出している会社への貸出金が多くなる」ということを意味し、
「利益は多いけど、貸出金も多くなれば、自分が出した貸出金の
利回りが悪くなるんじゃないの?」と?
その通りなのです。
利益は出てても、
株価が高ければ、貸出金の利回りは悪くなります。
そこで、貸出金に見合った投資利回りが得られるのか
その尺度として使うのが、「PER」なのです。
「PERが高ければ、利回りより貸出金が多いこと」を意味し、
「PERが低ければ、利回りより貸出金が少なくて済むこと」を意味します。
じゃあ、
「PERが低い株を買って行けば、株で儲けられるじゃない」と
思うかもしれません。
しかし、実際の相場を見るとそうでもないのです。
「PER」で使われる「1株利益」の「利益」は、
あくまで「前期の利益」なので、
実際に取引されている時点では、「過去の利益」になってしまいます。
仮に「前期の利益」は良くても、
現在取引されている期の利益が良くなるとは、言えないからです。
具体的な例を出すと、
「ローソン」は前の期の利益は良かったが、
今日の新聞に、
「○月のローソン来店者数、前年同月35%減」という記事が出れば、
「あれ、客数が減れば、売上が落ちて、利益が悪くなるんじゃないの?」と
普通考えます。
そうなった時に、
「今の「ローソン」の[PER」は低いけど、
来期の利益は減りそうだから、来期の利益で考えると、
今の「PER」は高くなり、「株価」は高いぞ!」となります。
だから、
必ずしも「PER」が低い株を買っていれば、儲かるのでなく、
将来の「利益」を考慮した「PER」を考えていかなければならないのです。
これも具体例を出すと、
2004年2月26日現在
「ローソン」は、1株利益「82.35円」 PER「48.82倍」
「ミニストップ」は、1株利益「169.32円」 PER「11.10倍」です。
これまでの「PER」の説明から考えると、
「ローソン」より、「ミニストップ」の株価の方が、高そうですが、
実際の株価を見ると、
「ローソン」→「4,020円」
「ミニストップ」→「1,880円」となっています。
これは、現時点では「ミニストップ」の方が割安だけど、
将来的には、「ローソン」の方が利益を一杯稼いで、
「ミニストップ」より大きな「利益」を生み出すと考えているから、
「ローソン」の株価が、「ミニストップ」より高いのです。
大体、分かっていただけたでしょうか。
じゃあ、「PER」は何の意味もないの?と言われそうですが、
あながちそうでもないです。
「PER」が低いから買うという意味では、
あまり意味をなしませんが、
ある銘柄とある銘柄を、比較する時に意味があります。
これも具体例を出しましょう。
3月26日の日経新聞で、
「海運会社は運ぶ船が足りずに困っている」という記事がありました。
ここから、
「少々船賃が高くても、荷主は払うだろう」と考えられ、
「海運会社の業績は、どこの会社も良くなるぞ」と考えられます。
そのときに、
3月26日現在の「海運会社」の「PER」と「株価」を見ると、
「日本郵船」→「PER 44.25倍」「1株利益 11.48円」「株価 508円」
「川崎汽船」→「PER 32.19倍」「1株利益 17.24円」「株価 555円」
となっています。
このとき、
「海運会社はどこも儲かる」という発想に立てば、
「PER」の低い「川崎汽船」は、
「日本郵船」ぐらいの「PER」になるんじゃないの、と考えます。
その際に、
「PER」を指標にして、「川崎汽船」の「将来株価」を予測できます。
計算式は、「川崎汽船のPERが、日本郵船並になる」という考えが前提です。
川崎汽船のPER=44.25倍
PER=株価÷1株利益だから
川崎汽船の予測株価=44.25倍×川崎汽船1株利益 17.24
=44.25×17.24≒763円
川崎汽船の今後考えられる株価は「763円」と導き出せます。
ということで、
「川崎汽船の株価はもっと上がる」と言えます。
このような感じで、「PER」は使えるのです。
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